良い寝汗・悪い盗汗

良い寝汗・悪い盗汗

そもそも寝汗は体温調節のために行われる生理反応であり、寝汗を全くかかないほうが問題です。人間が眠りに入ると、体を動かす必要がなくなるため、発汗中枢は汗をかくことで体内の設定温度を少し下げます。つまり人の生命維持活動で必要な現象であり、運動した際に流す汗と同様、ごく自然な発汗といえます。

また怖い夢などを見た時にも脳の発汗中枢も刺激してしまい、多量の汗をかいてしまうケースの寝汗もあります。夢を見るのはレム睡眠といわれる眠りの浅い睡眠時なので、だいたい起きる前に多量に寝汗をかく事になりますから、恐ろしい夢から覚めると汗でびっしょり、というのも納得がいきます。こちらの原因でかく寝汗はサラサラの汗で、全く問題はありません

しかしこれとは異なり、起床時に頭痛や倦怠感を伴ったり、ベタベタとした感触のある病的な寝汗もあります。これを漢方や一部のお医者さんは「盗汗(とうかん)」と呼び、健康的な寝汗と区別する為にこの呼び名を使っているようです。

人間の体内の水分は血液や涙など様々な形で存在し、それぞれ重要な役割を果たしていますが、水分を補給しない状態で汗をかけば、体内では血液などの濃度を上げて(つまり血液ドロドロ状態)にして汗を出す分の水分を調達します。つまり他の体液の水分を「盗んで」汗にしてしまう!という事から、こういった寝汗を盗汗と呼ぶわけです。

このように身体から水分が奪われることにより、体調が不安定になったり病気を誘発する恐れがあるのです。また自律神経の乱れや、ホルモンバランスの変化などにより、大量の寝汗をかきやすくなってしまうこともありますので、病気のサインとしての寝汗も考えられるのです。

寝汗の量が尋常ではないと感じたら、寝具を取り替えるといった表面的な解決だけではなく、出来るだけ早く原因を究明し、解決するようにしましょう。


mou36001 at 15:00│ 寝汗